難易度:初級|まず本文を読んでから、下の解説を確認してください。
寝言アプリの二人目
寝言を録音するアプリを使い始めた。
音がした時だけ自動で録音される。
最初の数日は、寝返りや咳ばかりだった。
五日目、「会話」と判定された録音が一件あった。
再生すると、私が寝ぼけた声で言っていた。
「誰?」
数秒の沈黙。
それから、私の声。
「入ってこないで」
私は笑ってしまった。
怖い夢でも見たらしい。
録音を止めようとしたとき、最後に小さな音が入っていることに気づいた。
音量を上げた。
知らない声だった。
「まだ寝てるよ」
私は一人暮らしだ。
その録音の開始時刻は、午前3時42分。
アプリにはもう一つ記録があった。
午前3時39分。
音の種類は「ドア」。
でも寝室のドアには、鍵がない。
この話の意味・解説
知らない声だけでも怖いですが、3分前に『ドア』の音が記録されています。主人公の寝言が「誰?」「入ってこないで」で、その後に第三者の声があることから、夢ではなく室内に誰かがいた可能性を示す構成です。
怖いポイント
アプリが断片的に記録した『ドア→主人公の反応→知らない声』を時系列につなげると意味が変わります。短くても答えが明確な初級タイプです。
