難易度:初級|まず本文を読んでから、下の解説を確認してください。
閉めたはずの窓
一人暮らしを始めてから、窓に開閉センサーを付けた。
窓が開くとスマホに通知が来る。
ある日の昼、仕事中に通知が鳴った。
「リビングの窓が開きました 12:03」
驚いてアプリを開いた。
二分後、また通知。
「リビングの窓が閉まりました 12:05」
誤作動だと思った。
念のため早めに帰宅したが、玄関の鍵は閉まっていた。
リビングの窓も、きちんと閉まっていた。
部屋が荒らされた様子もない。
ほっとして、センサーの電池を交換しようと思った。
そのとき、アプリの履歴を見た。
朝、私が窓を閉めた記録。
「07:41 閉」
昼。
「12:03 開」
「12:05 閉」
それ以降、窓が開いた記録はなかった。
私はまだ、その窓を一度も開けていない。
この話の意味・解説
センサーが正しく動いていたなら、外出中に誰かが窓を開け、2分後に閉めています。帰宅時に窓が閉まっていることは安全の証明になりません。むしろ「侵入した誰かが窓を閉めたまま、まだ外へ出ていない可能性」が残っています。
怖いポイント
『閉まっている=安心』という思い込みを逆転させる話です。最後の時点で侵入者が部屋のどこにいるかは書かれていません。
