難易度:中級|まず本文を読んでから、下の解説を確認してください。
インターホンの録画
仕事中、スマートインターホンから通知が来た。
宅配便だった。
アプリ越しに「玄関前に置いてください」と伝えた。
夜、帰宅すると荷物は無事にあった。
何も問題はなかった。
寝る前、なんとなくインターホンの録画を見返した。
配達員が映る少し前から録画されている。
誰もいない廊下。
数秒後、私の部屋のドアがほんの少し開いた。
隙間から手が伸びて、玄関マットをずらした。
ドアは静かに閉じた。
その十秒後、配達員が画面に入ってきた。
私は一人暮らしだ。
朝、家を出るとき、玄関マットはまっすぐだった。
そして録画には、その日、私が帰宅するまで誰も部屋から出る映像は残っていなかった。
この話の意味・解説
配達員が来る前、室内から手が出ています。主人公は一人暮らしで、録画上その人物はその後外へ出ていません。つまり、少なくとも録画の範囲では『中にいた誰か』がまだ部屋にいる可能性が残ります。
怖いポイント
宅配通知そのものは何も起きていません。怖いのは、その録画の前後関係を見たときに『配達員以外の人物が室内にいた』と分かることです。
