怖い話・怪談

スマートロックの履歴

公開: 2026年9月25日
読み終えたあと、 背後 が少し気になる。
仕事中、スマートロックに「あなたが解錠しました」と通知。帰宅するとドアはきちんと施錠されていた。

難易度:中級|まず本文を読んでから、下の解説を確認してください。

スマートロックの履歴

玄関をスマートロックに替えた。

誰が何時に開けたか、アプリに履歴が残る。

登録しているのは私のスマホだけだ。

ある日の夕方、会社で通知が来た。

「18:12 あなたが解錠しました」

私はまだ会社にいた。

慌てて履歴を見ると、一分後に

「18:13 施錠しました」

とある。

サポートに連絡すると、「通信の遅延かもしれません」と言われた。

帰宅したのは19時すぎ。

玄関はきちんとロックされていた。

部屋も荒らされていない。

安心して靴を脱いだ。

そのとき、アプリに新しい通知が出た。

「19:08 あなたが解錠しました」

私はドアを開けた時刻を思い出した。

19時06分だった。

通知が二分遅れている。

つまり18時12分の通知も、実際には18時10分ごろの出来事だったのかもしれない。

でも、そんなことはどうでもよかった。

問題は、18時13分の「施錠」だった。

履歴には、そのあと誰かが解錠した記録がない。

この話の意味・解説

18時台に誰かが主人公の認証でドアを開け、1分後に施錠しています。その後、主人公が帰宅するまで『外へ出るための解錠』記録がありません。物語上は、侵入した人物が室内に残っている可能性を示しています。

怖いポイント

通知の遅延に気を取らせたあと、本当に見るべきなのは『入った記録はあるのに、出た記録がない』点です。ログの順序を読み直すことで意味が変わります。

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