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スマートロックの履歴
玄関をスマートロックに替えた。
誰が何時に開けたか、アプリに履歴が残る。
登録しているのは私のスマホだけだ。
ある日の夕方、会社で通知が来た。
「18:12 あなたが解錠しました」
私はまだ会社にいた。
慌てて履歴を見ると、一分後に
「18:13 施錠しました」
とある。
サポートに連絡すると、「通信の遅延かもしれません」と言われた。
帰宅したのは19時すぎ。
玄関はきちんとロックされていた。
部屋も荒らされていない。
安心して靴を脱いだ。
そのとき、アプリに新しい通知が出た。
「19:08 あなたが解錠しました」
私はドアを開けた時刻を思い出した。
19時06分だった。
通知が二分遅れている。
つまり18時12分の通知も、実際には18時10分ごろの出来事だったのかもしれない。
でも、そんなことはどうでもよかった。
問題は、18時13分の「施錠」だった。
履歴には、そのあと誰かが解錠した記録がない。
この話の意味・解説
18時台に誰かが主人公の認証でドアを開け、1分後に施錠しています。その後、主人公が帰宅するまで『外へ出るための解錠』記録がありません。物語上は、侵入した人物が室内に残っている可能性を示しています。
怖いポイント
通知の遅延に気を取らせたあと、本当に見るべきなのは『入った記録はあるのに、出た記録がない』点です。ログの順序を読み直すことで意味が変わります。
