難易度:初級|まず本文を読んでから、下の解説を確認してください。
置き配の写真
帰宅途中、宅配アプリから通知が届いた。
「玄関前に置き配しました」
配達完了の写真には、いつもの茶色い箱と、私の部屋のドアが写っていた。
でも家に着くと、箱はなかった。
盗まれたのかと思い、管理会社に連絡した。
念のため、アプリの配達写真をもう一度拡大する。
ドア番号は間違いなく私の部屋だった。
靴も、傘も写っていない。玄関前だけを撮った、ごく普通の写真に見えた。
そのとき、写真の端に小さな白い紙が見えた。
私は毎週のゴミ出しを忘れるので、玄関ドアの内側に「火・金 可燃」と書いたメモを貼っている。
写真にも、そのメモが写っていた。
私は立ち止まった。
そのメモは、ドアを閉めた状態では廊下から見えない。
この話の意味・解説
配達完了写真は廊下側から撮られたものに見えますが、写真には「玄関ドアの内側」に貼ったメモが写っています。つまり撮影時、ドアは開いていたか、撮影者が室内側にいたことになります。荷物がなくなったことより、「誰が、どこから写真を撮ったのか」が本当の恐怖です。
怖いポイント
最後まで読むと、何気ない「配達写真」が侵入の証拠に変わります。超自然現象ではなく、日常サービスと住居の安全が反転するタイプの意味怖です。
