きさらぎ駅
2004年にインターネット掲示板の実況形式で広まった、存在しない駅へ迷い込むという日本の代表的ネット都市伝説。
怪異そのものはWebブラウザ上の赤いポップアップ・画面として表現される。
赤いポップアップやメッセージが繰り返し現れ、閲覧者へ不安を与えるネット怪談として知られる。
Webページやポップアップを介して閲覧者を恐怖へ誘う演出として描かれる。
Web上でFlash作品を閲覧することで体験する形式だった。
赤い部屋は好きですか
「赤い部屋」は、「赤い部屋は好きですか」というフレーズと赤いポップアップ画面で知られる、日本の代表的なネット怪談の一つです。ただし、昔から口伝で存在した都市伝説ではなく、O-Toro氏が2003年に発表したFlash作品『赤い部屋』を起点に広まり、その後「検索してはいけない言葉」「見ると呪われるサイト」といった噂が付加されていきました。
HorrorPortでは、作者・公開年を確認できる公式資料、2003年のFlash文化アーカイブ、2011年に採録された海外の民俗資料、Yahoo!ジオシティーズとFlash Playerの終了資料を分けて扱います。元作品として確認できる事実と、後世の都市伝説化を混同しないのがポイントです。
TECOPARK株式会社の公式発表によると、Flashゲーム作者O-Toro氏は2003年に『赤い部屋』を発表しています。また、Flash文化を回顧するアーカイブでは、2003年5月の作品群として『赤い部屋』が記録されています。
作品は、Webブラウザ上に現れる赤いポップアップと短いメッセージを使ったホラーFlashです。現在のような動画配信サービスが一般化する前のWeb文化の中で、「自分のパソコン上で怪異が起きているように感じる」演出が強い恐怖を生みました。
作品を象徴するのが「赤い部屋は好きですか」というフレーズです。赤いポップアップが画面に現れ、閉じても再び表示されるような演出によって、「逃げても終わらない」「画面の向こう側から何かが侵入してくる」という不安を作ります。
検索需要でも「赤い部屋は好きですか」は非常に強く、ラッコキーワードでは月間検索数6,600が確認できます。単なる作品名よりも、このフレーズ自体がネット怪談の記号として残っていることが分かります。
ラッコキーワードでは「赤い部屋 検索してはいけない」が月間3,600、「赤い部屋 怖い」が1,900、「赤い部屋 サイト」が1,300と、元作品そのものだけでなく「危険なものを検索する」体験への関心が強く残っています。
元作品は作者の確認できる創作Flashですが、その後「検索すると危険」「見ると呪われる」「名前がリストに追加される」といった話が付加され、作品とは別のネット都市伝説として語られるようになりました。
USCのDigital Folklore Archivesには、2011年に採録された「The Red Room」の語りが残っています。そこでは赤いポップアップ、被害者名の一覧、死の結末などが語られ、元のFlash作品を基礎にしながら、すでに「呪いのネット怪談」として再構成されています。
これは、ネット都市伝説がどのように変化するかを示す重要な例です。最初に作者のいる創作作品があり、その作品の演出が口コミや掲示板、動画、海外の語りを経て「本当に起きる怪異」のように語られるようになります。
『赤い部屋』そのものが、閲覧しただけでパソコンへウイルスを感染させるマルウェアだったことを示す信頼できる資料は確認できません。作品はFlashを使ったホラーコンテンツとして制作されたものです。
ただし、現在「赤い部屋」を名乗る非公式サイトや再配布ファイルが安全であるとは限りません。元作品の怪談設定と、現実のフィッシング・不正ダウンロード・マルウェアの危険は分けて考える必要があります。
赤い部屋については、2004年の佐世保小6女児同級生殺害事件と関連付けて語られることがあります。後世のネット記事や海外の民俗資料でも、この事件と『赤い部屋』を結び付ける説明が見られます。
ただし、作品が事件を引き起こした、あるいは事件が作品の元ネタだったと断定できる一次資料は確認できません。『赤い部屋』は2003年に発表されており、事件はその後の2004年です。したがってHorrorPortでは、事件との関係は後から付加された関連づけとして扱い、因果関係を断定しません。
O-Toro氏の旧WebサイトはYahoo!ジオシティーズ上で公開されていました。Yahoo!の公式告知では、Yahoo!ジオシティーズ関連サービスは2019年3月31日に終了しています。
そのため、当時と同じ公式公開環境へアクセスして作品を見ることはできません。現在Web上で見つかる再現版・転載版・動画は、当時の公式ページそのものとは分けて考える必要があります。
AdobeはFlash Playerのサポートを2020年12月31日に終了し、2021年1月12日以降はFlashコンテンツの実行をブロックしました。
そのため、現在の一般的なブラウザで、2003年当時と同じ方法により『赤い部屋』を再生することは基本的にできません。これは怪談上の「見られなくなった」のではなく、Web技術とサービスの終了によるものです。
検索では「赤い部屋2018」という語も多く見られますが、2003年のO-Toro氏によるFlash作品と、後年に登場した同名・類似名コンテンツは分けて確認する必要があります。
「赤い部屋」という名称自体は一般語であり、ゲーム、映像、文学など別作品への検索意図も混在します。HorrorPortのこの記事では、2003年のFlash作品を起点とするネット怪談を対象にしています。
結論として、起点は作者の確認できる創作Flash作品です。しかし、その後に噂・体験談・事件との関連づけなどが加わり、別の「ネット都市伝説」として成長しました。
この二段階を分けることが重要です。元作品の成立は確認できる事実、そこから派生した「呪い」「検索すると危険」「実在事件との因果関係」などは後世の伝承・解釈です。
赤い部屋は、ネット上で広がった怪異という点ではきさらぎ駅、知る・見ること自体が怪異への入口になるという点ではカシマさんなどと比較できます。
一方で、赤い部屋は「作者と公開作品を確認できる」という点が特徴的です。自然発生的な噂から始まった都市伝説とは異なり、創作作品がネットロアへ変化したケースとして研究しやすい題材です。
赤い部屋を調べる場合、2003年の元Flash、後世の「検索してはいけない言葉」、非公式な転載版、事件との関連説を混ぜないことが重要です。
HorrorPortでは、作者・公開年・サービス終了など確認可能な情報を「事実確認」、後世の伝播や語りを「伝承」、事件との関連づけなどを「後世の解釈」として分離します。ほかの都市伝説は都市伝説一覧から調べられます。
赤い部屋以外にも、「検索すると怖いものが出る」「知ると後悔する」と語られてきたネット怪談は数多くあります。HorrorPortでは、危険な外部サイトへ直接誘導せず、元ネタ・成立・本当に危険なのかを内部記事で調べられる検索してはいけない言葉の総合HUBを用意しています。
2003年にO-Toro氏がFlash作品として発表。2000年代以降、検索してはいけない言葉・ネット都市伝説として再流通
2004年にインターネット掲示板の実況形式で広まった、存在しない駅へ迷い込むという日本の代表的ネット都市伝説。
田んぼや田園風景の中に現れる、白く細長い人型のようなものが不自然にくねくね動くとされるネット発都市伝説。正体を理解すると危険になるという型が有名。
身長約八尺(約242cm)の非常に背が高い女性の姿で語られるネット都市伝説。白い服・帽子・『ぽぽぽ』という声が有名で、2008年の2ちゃんねる投稿を起点に広まった現代怪異として知ら…
学校のトイレに現れるとされる、日本を代表する学校怪談の怪異。特定の個室をノックして名前を呼ぶと返事をする、姿を現す、手が出るなど、地域・学校ごとに多くの変種がある。
犬の身体に人間のような顔を持つとされる都市伝説。1989年末〜1990年前後に子どもの噂とマスメディアを通じて大きく広まり、現代妖怪の代表例として扱われる。
上半身だけの姿で高速移動すると語られる学校怪談・都市伝説。鉄道事故の女性という型が有名だが、初期類話には少年の例もあり、発祥地・由来には複数説がある。
HorrorPortでは、論文・公的資料・新聞・博物館資料・書籍・公式情報などを区別して管理し、何を裏付ける資料なのかが分かるように表示します。噂を裏付ける資料は「噂が存在すること」の根拠であり、超自然現象そのものの事実認定ではありません。
TECOPARK「『赤い部屋』『Dancing★Onigiri』の作者であるO-Toro氏の問い合わせ窓口代行のお知らせ」
TECOPARK公式発表から、O-Toro氏が2003年に『赤い部屋』を発表したことを確認する一次寄りの公式資料。
USC Digital Folklore Archives「The Red Room」
2011年時点で英語圏へ伝播した『赤い部屋』の語りと、作品由来の設定が都市伝説として変容していることを確認する民俗資料。
イイ・アクセス「FLASH BACK 200X」2003年5月『赤い部屋』
2003年5月のFlash作品群として『赤い部屋』が記録されていることを確認する補助資料。
Yahoo!ドメイン「ジオシティーズオプション機能サービス終了について」
Yahoo!ジオシティーズ関連サービスが2019年3月31日に終了したことを確認する公式資料。旧公開環境の消失説明に使用。
Adobe Flash Playerのサポート終了と実行ブロック時期を確認する公式資料。現在の再生環境の説明に使用。