怖い話・怪談

閉めたはずの窓

公開: 2026年9月25日
読み終えたあと、 背後 が少し気になる。
外出中に届いた防犯アプリの通知。「窓が開きました」「窓が閉まりました」。帰宅すると窓は閉まっていた。

難易度:初級|まず本文を読んでから、下の解説を確認してください。

閉めたはずの窓

一人暮らしを始めてから、窓に開閉センサーを付けた。

窓が開くとスマホに通知が来る。

ある日の昼、仕事中に通知が鳴った。

「リビングの窓が開きました 12:03」

驚いてアプリを開いた。

二分後、また通知。

「リビングの窓が閉まりました 12:05」

誤作動だと思った。

念のため早めに帰宅したが、玄関の鍵は閉まっていた。

リビングの窓も、きちんと閉まっていた。

部屋が荒らされた様子もない。

ほっとして、センサーの電池を交換しようと思った。

そのとき、アプリの履歴を見た。

朝、私が窓を閉めた記録。

「07:41 閉」

昼。

「12:03 開」

「12:05 閉」

それ以降、窓が開いた記録はなかった。

私はまだ、その窓を一度も開けていない。

この話の意味・解説

センサーが正しく動いていたなら、外出中に誰かが窓を開け、2分後に閉めています。帰宅時に窓が閉まっていることは安全の証明になりません。むしろ「侵入した誰かが窓を閉めたまま、まだ外へ出ていない可能性」が残っています。

怖いポイント

『閉まっている=安心』という思い込みを逆転させる話です。最後の時点で侵入者が部屋のどこにいるかは書かれていません。

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