『SCP: Secret Laboratory』(SCP:SL)は、SCP財団の地下施設Site-02で発生した収容違反を舞台にした無料のマルチプレイヤーホラーです。プレイヤーはScientist、Class-D、Facility Guard、Mobile Task Force、Chaos Insurgency、あるいはSCP側として参加し、毎ラウンド異なる立場から脱出・再収容・制圧・殲滅を目指します。近接ボイスと役割のランダム性によって、他プレイヤーそのものが恐怖とドラマを作る作品です。
『SCP: Secret Laboratory』とは
開発・販売はNorthwood Studios。2017年12月29日にSteamで公開され、2026年現在も無料で継続更新されています。
舞台はSCP財団のSite-02。収容違反によって複数のSCPが解放され、施設職員、Class-D、機動部隊、Chaos Insurgency、SCPたちが同時に行動します。
一人用ストーリーではなく、サーバーへ参加して1ラウンドごとに違う役割を引き、陣営ごとの目的達成を目指す形式です。
無料で遊べる?
2026年9月28日時点でもSteamでFree to Playです。
Steamの購入ボタンは「Free」で、ゲーム本体を購入する必要はありません。
オンライン専用の対人・協力混合型なので、プレイにはネット接続が必要です。
ラウンド開始時に役割が決まる
公式Wikiによると、新しいラウンドではClass-D、Scientist、Facility Guard、またはプレイ可能なSCPのいずれかとしてランダムに開始します。
ゲーム途中ではMobile Task ForceやChaos Insurgencyが投入され、死亡後に別陣営として再参加する場面もあります。
毎回同じ主人公で始めるゲームではないため、「今回は何者として生き残るか」がラウンドごとに変わります。
人間側の5クラス
Steam公式は5つの人間クラスを説明しています。
- Scientist:Foundation側。警備員やMTFと協力して脱出を目指す
- Class-D Personnel:実験対象・囚人。ほぼ何も持たず脱出を狙う
- Facility Guard:序盤の警備側。Scientist保護とSCPへの対応を担う
- Mobile Task Force:施設奪還・再収容のため投入されるFoundation部隊
- Chaos Insurgency:Foundationと敵対し、Class-D救出や施設制圧を狙う
同じ施設を歩いていても、誰と協力すべきかが役割で変わります。
SCP側|能力そのものがゲームルールになる
プレイ可能なSCPには複数の種類があり、それぞれ操作方法と恐怖の作り方が異なります。
公式Wikiは、SCP-049、SCP-079、SCP-096、SCP-106、SCP-173、SCP-939などをプレイ可能SCPとして説明しています。
たとえばSCP-096は顔を見られることがトリガーになり、SCP-173は見られていない時に高速で行動するなど、SCP Wikiで知られる性質が対戦ルールへ変換されています。
近接ボイスチャットが重要
人間クラスはデフォルトで近接ボイスチャットを利用できます。Steamのシステム要件でもVoice Chat用マイクが必要とされています。
近くにいる相手と話せるため、交渉、嘘、助け合い、裏切りが自然に発生します。
「味方か敵か」が装備だけでは決まらず、会話そのものがゲームプレイになります。
施設は4つの主要ゾーンに分かれる
公式WikiではSite-02をLight Containment Zone、Heavy Containment Zone、Entrance Zone、Surface Zoneの4区画に分けています。
Class-DやScientistはLight Containmentから始まり、カードキーなどを集めて上層へ進みます。SCPはHeavy Containmentを中心に動き、Surfaceは脱出・増援の重要地点になります。
施設構造を覚えることが、そのまま生存率へつながります。
ラウンド制だから「物語」がプレイヤーごとに変わる
公式Wikiは、本作をラウンド制として説明しています。固定脚本のムービーではなく、各陣営が生き残ろうとした結果として、そのラウンド固有の出来事が生まれます。
同じマップでも、序盤でSCPに遭遇する、Class-DとScientistが協力する、Chaos Insurgencyが介入するなど展開は毎回変わります。
SCP Foundationとの関係
Steamは、本作がSCP Foundationのコンテンツを使用し、SCP – Containment Breachから着想を得ていると明記しています。
ゲームはCreative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 International Licenseのもとで公開されています。
SCP世界の設定を独自に所有する作品ではなく、共同創作文化のライセンスを踏まえて制作されたゲームです。
HorrorPort独自分析|『SCP: Secret Laboratory』の恐怖構造
以下は公式のゲーム説明と分けた、HorrorPortによる作品構造の分析です。
恐怖構造1|怪物より先に「役割」が不安を作る
ラウンド開始時に自分の立場が固定されていないため、ゲーム開始前から戦い方を完全には決められません。
同じ施設でもScientistとして逃げる時とSCPとして狩る時では、見える世界が逆転します。
恐怖構造2|ボイスチャットが情報と罠の両方になる
声が聞こえることは安心材料ですが、相手が本当に協力的かは分かりません。
助けを求める声、近づいてくる話し声、突然途切れる会話が、その場の状況を想像させます。
恐怖構造3|SCPの設定がプレイヤー行動を縛る
SCP-173を見る、SCP-096の顔を避けるなど、「知っている設定」が実際の操作ルールになります。
世界観の知識が攻略知識へ変換されるため、SCPを読む体験と遊ぶ体験がつながります。
恐怖構造4|人間同士が常に味方ではない
施設内には複数陣営がいるため、SCPから逃げている人間同士でも目的が一致するとは限りません。
「怪物から逃げれば安全」という単純な構図を崩しています。
恐怖構造5|毎ラウンドが即興ホラーになる
固定イベントではなくプレイヤー行動で展開が変わるため、笑える事故と本気で怖い追跡が同じゲーム内で起こります。
恐怖の演出を開発者だけでなく、参加者全員が共同で作るタイプのホラーです。
どんな人に向いている?
- SCP Foundationが好きな人
- 無料のオンラインホラーを探している人
- ボイスチャットを使った即興的な協力・裏切りが好きな人
- ラウンドごとに役割が変わるゲームを楽しめる人
- 固定ストーリーよりプレイヤー同士の出来事を重視する人
よくある疑問
SCP: Secret Laboratoryは無料?
はい。Steamで無料です。
一人で遊ぶゲーム?
基本はオンラインマルチプレイヤーです。サーバーへ入り、ラウンド制で遊びます。
どんな役職がある?
Scientist、Class-D、Facility Guard、Mobile Task Force、Chaos Insurgency、複数のSCPなどがあります。
ボイスチャットは必要?
近接ボイスがゲームの重要要素で、Steamの要件にもマイクが記載されています。
SCP Foundation公式の単独所有作品?
いいえ。SCP Foundationの共同創作コンテンツを利用し、CC BY-SA 3.0ライセンスのもとで制作されています。
参考・確認資料
- Steam『SCP: Secret Laboratory』(無料、発売日、5人間クラス、Site-02、ライセンス)
- SCP: Secret Laboratory公式Wiki(ラウンド制、クラス、近接VC、SCP、施設構造)
研究資料・参考文献
HorrorPortでは、公式情報・公的資料・論文・報道・書籍などの出典を区別して管理しています。噂に関する出典は「その噂が存在すること」の確認資料であり、超自然現象そのものを事実認定するものではありません。

